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SDS(安全データシート)とは?飲食店でも必要?化学物質による事故を防ぎ、万が一に備えて確認を!

SDS(安全データシート)とは?飲食店でも必要?化学物質による事故を防ぎ、万が一に備えて確認を!

薬品管理

飲食店

「SDS(安全データシート)ってどんなものかな?」
「飲食店でSDSをどんなふうに活用すればいいのかよく分からないんだよね」
SDS(安全データシート)についてご存じでしょうか?
今回は化学物質を含む製品を扱う際に確認しておくべきSDSについて詳しく解説します。
この記事を読めばSDSにどんなことが書いてあるのか、なぜ重要なのかが分かり、より安全に店舗営業に務められるはずです。
「軽視されやすいSDSですが、じつは大切なことがたくさん記載されています」
店舗での具体的なSDS活用法も解説していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

SDS(安全データシート)とは?

SDS(安全データシート)とは?
SDS(Safety Data Sheet)は安全データシートとも呼ばれ、 化学品を安全に取り扱うためにさまざまな情報が記載された資料のこと を指します。
身近な洗剤や殺虫剤、塗料などは化学品に分類され、じつはその取り扱いには注意が必要です。
とくに業務用の製品には効果を上げるため、刺激や効能の強い化学物質が含まれている場合が少なくありません。
化学品を含む製品を扱う事業者は人の健康や環境へ悪影響を及ぼさないよう、これらを適切に管理する社会的な責任を負っています。
そこで事業者間で化学品の提供を行う際には、提供を行う側の事業者がSDSを添付し、化学品の適切な取り扱い方法などの情報の提供が義務付けられています。
当たり前に使っている製品だからこそ、危険性やリスクを把握し、正しく使わなければなりません。
例えば、飲食店は洗剤を扱っています。
洗剤の取扱い一つでも、一歩間違えると大きな事故に発展しかねません。
そんな時にSDSが役に立ちます。
日々の業務や営業に追われ、なかなか気が回らないかもしれませんが、SDSを改めて確認し、安全性をないがしろにすることのないようにしたいですね。

SDSに記載されている内容

SDSに記載されている内容
SDSにはさまざまな情報が記載されています。業務で製品を使う上でとくにチェックしておきたい内容は以下の通りです。

製品に含まれる化学物質の種類や量

製品に含まれる化学物質の種類や名称、その含有量が具体的に記載されています。

製品を扱うときの注意点

製品を扱う際の注意点が記載されています。あわせて輸送上の注意や安全な保管条件なども記載され、状況に合わせた扱い方を確認できます。

製品によって起こりうる事故

製品を使うことで起こる可能性のある事故について記載されています。たとえば、「皮膚刺激」や「重篤な眼の損傷」、「水生生物に毒性」といった具合です。

事故が起こった場合の対処や応急処置

製品によって起こった事故の対処や応急処置が記載されています。
たとえば、

事故が起こった場合の対処や応急処置の例

「眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。直ちに医師に連絡すること」
などのように、もしもの際にすべき具体的な行動が示されています。

製品を破棄する方法

SDSには製品を破棄する方法も記載されています。化学物質を含む製品は水にそのまま流したり、屋外に廃棄したりすると、環境へ悪影響を及ぼすおそれがあり、正しく破棄されなければなりません。
「産業廃棄物処理業者に委託する。水質汚濁防止法などの関連法規に適合するよう廃棄する」などのように示されており、正しく従う必要があります。

SDSとMSDSの違い

SDSとMSDSの違い
MSDSとは、 「Material Safety Data Sheet」の略語で化学物質等安全データシート と言います。
SDSの以前の呼び名で、日本または他の国で使われていた名称でした。
しかし平成23年度に国際的な基準に合わせる観点から、世界的に使われているSDSに統一され、現在は使われていません。

SDSの入手方法

SDSの入手方法
SDSの作成は法律で義務付けられていますが、 製品の購入の際に必ずしも付いてくるわけではありません。
したがってSDSが必要な場合は、製品メーカーや販売代理店などに依頼して入手します。
製品メーカーのホームページでpdfファイルのSDSをダウンロードが可能な場合が多いので、必要に応じて入手しましょう。
また、製品に含まれる成分が変わるなどの理由でSDSの内容が変更となる場合もあります。
そのため、できるだけ新しいSDSを入手することも重要です。

店舗でSDSを活用する方法

店舗でSDSを活用する方法
製品を取り扱うにあたって重要なSDSですが、「店舗でどのように取り扱ったらいいか分からない」、「とりあえず保管している」などの場合も多いでしょう。
資料として認識はしているけれど、あまり活用できていない店舗も多いのではないでしょうか。
そこで、店舗でSDSを活用し、スタッフ全員に安全性への認識をより高めてもらう具体的なアイデアをご紹介します。
ぜひSDSに従った、正しい安全対策を講じてくださいね。

SDSを誰でも閲覧できる場所に保管しておく

SDSは スタッフの誰でも閲覧できる場所に保管 しておきましょう。
とくに管理者やリーダーとなる人にはどこにどの製品のSDSが保管されているのか、しっかりと周知しておく必要があります。
見やすいようにファイリングするなどして、バックヤードなどスタッフの往来が多く、みんなが手に取りやすい場所に保管しておくといいでしょう。

製品を扱う際の注意点を別紙に書き出し目立つ場所に貼っておく

SDSは専門用語が多く使われ、やや難しい表現で書かれています。そのため、パッと見ただけではすぐに理解が難しいと感じるかもしれません。
また、数枚にわたって書かれているため、どこが要点なのか、自分に必要な情報がどれなのか、すぐ判別できないこともあります。
そこで、業務上で必要な情報だけを抜き出し、自分たちにわかりやすい表現に置き換えて紙に書き出しましょう。
そして目につく場所に貼っておけば、スタッフ全員と正しい知識を共有できます。

SDSをしっかりと読むべき理由

SDSをしっかりと読むべき理由
小さい事業所や店舗などにおいては、SDSの重要性があまり認識されていないケースも多いのではないでしょうか。
また、「とりあえず保管しておけばいい」くらいの認識かもしれません。
しかし事業規模や営業内容にかかわらず、化学品を扱う事業者であればSDSをしっかりと読む必要があります。それはなぜでしょうか?

製品による事故を防ぐため

SDSをしっかりと読んでおけば防げた事故は意外と多いものです。
飲食店においても、 誤って料理に洗剤を入れて提供してしまったなどの事故が例年発生 しています。
そういった初歩的な事故を防ぐためにも、正しい取り扱いや保管の方法などが記載されているSDSをきちんと読んでおかなければなりません。

事故が発生した場合の応急処置を知るため

化学品に関連する事故やトラブルが発生した場合、 間違った処置の仕方では逆効果となったり、さらにひどい状況に陥ったりする恐れがあります。
事故の際の応急処置方法も記載されているSDSをしっかりと確認しておけば、万が一の際にも慌てず処置できます。
また、病院へ行く必要がある場合にはSDSを携えていくと、医師の判断の資料として役立ちます。

まとめ:SDS(安全データシート)を活用してトラブルを防ごう

まとめ:SDS(安全データシート)を活用してトラブルを防ごう
洗剤や殺虫剤など当たり前に使っている製品は化学品を含んでいることから、取り扱う上で知っておくべき情報は多く、それらが記載されている重要な資料がSDSです。
しかし、きちんとSDSを活用できている事業者は意外と少ないのではないでしょうか。
また、事業者や店舗によってはSDSの存在すら知らない場合もあるようです。

まとめ

  • SDSには化学品を扱う上で必要な情報が記載されている
  • 化学品を扱う店舗や事業所ではスタッフ全員でSDSの内容を共有する必要がある
化学品を扱う事業者にとって、化学品を適正に管理することは社会的な責務であり、SDSはその一助となります。
あらためてSDSの重要さを認識し、より安全に業務へ取り組みたいですね!

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