
「スタッフによって掃除のクオリティに差がある」
「一生懸命掃除しているのに、なぜかニオイが消えない」
このように悩む飲食店オーナーは多いものです。トイレの清潔感は、料理の味と同じくらいお店の信頼を左右します。
本記事では、衛生管理のプロが実践する、最短10分で完了する「トイレ掃除の6ステップ」を公開します。
汚れを広げない正しい順番から、ノロウイルス対策、脱臭のコツまで、そのまま現場のスタッフ教育に活用できるマニュアル形式で詳しく解説します。
目 次
【基本】飲食店のトイレ掃除は「上から下・奥から手前」が鉄則
飲食店のトイレは、不特定多数の人が利用するため、感染症や食中毒の発生源になりがちです。
トイレ掃除はこまめに行い、食中毒や感染症からお客様や従業員を守りましょう。
しかしながら忙しい中、従業員の1人がずっとトイレに籠って掃除するわけにはいきません。
トイレ掃除を効率よく短時間で終わらせるには、 上から下・外側から内側の順番 を守りましょう。
順番を間違えると、せっかくキレイに掃除したところに、ほこりやごみが落ちたり、汚いブラシやシートで再び汚してしまったりする恐れがあります。
最短10分で完了!トイレ掃除の6ステップマニュアル
飲食店のトイレ掃除の順番はわかりましたが、具体的にはどの場所から、どの順番で掃除すればいいのでしょうか?
ここからはトイレ掃除を6つのステップに分けて、それぞれの掃除の仕方や見逃しがちなポイントを解説します。
手順1│必要な道具(手袋・洗剤・ブラシ・シート)を準備
トイレ掃除では、トイレ専用の道具を使います。
なぜなら、トイレ専用の道具を他の場所の掃除用具として使うと、ウイルスや菌をばらまいてしまうことになりかねないからです。
トイレ掃除に必要な道具は次のとおりです
- 使い捨てのゴム手袋
- トイレ用洗剤
- トイレ用ブラシ
- トイレ用お掃除シート
使い捨てのゴム手袋

ゴム手袋を装着することで、掃除する人の感染症予防やウイルスや菌が他の場所に触れるのを防げます。
トイレ用洗剤

毎日、何度も掃除するので、業務用かつコスパのいい洗剤を選ぶことをおすすめします。
トイレ用ブラシ

汚いトイレ用ブラシは、逆にトイレを汚してしまいます。定期的に交換できるブラシや先端が使い捨てできるブラシなどがおすすめです。
トイレ用お掃除シート

毎日何度も掃除するので、コスパのいいトイレ用お掃除シートを選ぶことをおすすめします。
手順2│壁・ドアノブ・ペーパーホルダー(高いところ)
トイレは不特定多数の人が出入りするため、意外とホコリがたまりがちです。
トイレのホコリは、 他の場所よりも細菌が約10倍繁殖しやすい というデータもあります。
まずは、ゴム手袋を装着し、壁から床の順にカラ雑巾もしくは、スクイージーでほこりを集めて取っていきましょう。
以下の場所は掃除を忘れやすい場所なので覚えておきましょう。
- ティッシュホルダー
- ドアノブ
- 水栓のカラン
- 貯水タンク
このとき、床をぬらした雑巾で拭くのはNG!
ホコリの中に入っている菌をぬり広げることになってしまいます。
ホコリを除去できたら次は便器以外の次の場所をトイレ用お掃除シートを使って掃除します。
手順3│手洗い場・鏡
意外と忘れがちなのがトイレの手洗い場や鏡。
手洗い場の蛇口は、多くの人が触れる場所です。また水の飛び跳ねで水垢が着いてしまうこともあります。
トイレ掃除とともに手洗い場や鏡も忘れずに清掃しましょう。
手順4│便器の外側と蓋
トイレの蓋で汚れがたまりやすい場所は次のとおりです。
- 外側…ホコリ
- 内側…トイレを流したときの水はね
トイレ用お掃除シートで拭き上げましょう。また次の場所も汚れやほこりがたまりやすく、見逃しがちなポイントです。
- 便座との接続部分
- 蓋の側面
手順5│便座と便器の内側(汚れが強い場所)
便座・便器の汚れは目立ちますし、匂いの発生源にもなりますので、早めの掃除が肝心です。
便座の表・裏はトイレ用お掃除シートで丁寧に拭き上げましょう。
汚れがこびりついて落ちにくいときは、トイレットペーパーに洗剤を浸けて汚れた部分に貼ってしばらく置くと落ちやすくなりますよ。
!見逃しがちなお掃除ポイント
- 便器との接続部分
- 便座の側面
便器は汚れが強い場所の1つです。
便器の掃除を開始する前に、まずは便器の内側に洗剤を吹きかけておきましょう。
洗剤に浸け置きすることで、頑固汚れも落としやすくなります。
洗剤を浸け置きしている間に、便器の外側をトイレ用お掃除シートで丁寧に拭き上げます。
外側の掃除が終わればいよいよ便器の内側の掃除です。
トイレ専用のブラシを使い、便器の中を磨き上げましょう。
!見逃しがちなお掃除ポイント
- 温水洗浄便座の噴出部分
- 便器の内側の凹んだ部分
上記は見逃しがちなポイントです。
汚れがたまりやすく、匂いの発生源になりやすいので忘れずに掃除します。
手順6│床(一番最後)
最後はトイレの床をトイレ用お掃除シートで丁寧に拭き上げます。
水で濡らした雑巾で床を拭くとかえって、ウイルスや細菌の繁殖を増やしてしまいます のでご注意ください。
トイレの床にマットを敷いている場合は、こまめに取り換えることをおすすめします。
またトイレ掃除後は、ゴム手袋に手が触れないようにゆっくり裏返しにして廃棄します。
手にウイルスや細菌が付着している恐れがあるので、厨房やフロアに戻る前に丁寧に手洗い、消毒をしてから戻りましょう。
トイレ掃除の頻度とタイミングを仕組み化するコツ
飲食店のトイレは不特定多数の人が利用しますので、最低でも1日3回掃除をします。
!トイレ掃除のタイミング
- 開店前
- 営業中
- 閉店後
開店前や閉店後は、先ほど紹介した6ステップに従って丁寧に掃除します。
営業中は以下のような 簡易清掃をできれば1時間ごとに行うのがベター です。
簡易清掃の方法
- ゴミ箱やサニタリーボックス内を空にする
- 手洗い洗剤やペーパータオルが十分にあるかのチェックと補充
- 手を触れる場所(ドアノブ・ティッシュホルダー・水栓のカラン・ボタン)を掃除シートでサッと拭き
- トイレの蓋、便座をサッと拭き
- 便器内に汚れを見つけたら、ブラシでこすり洗い
簡易掃除をするときも、上から下、外側から内側の順番を守りましょう。
手洗い洗剤やペーパータオルが十分にあるかのチェックも合わせて行うといいですね。
また、営業中に掃除するときはフロアや調理場で使うエプロンや三角巾は外してから掃除します。
なぜなら、掃除中にエプロンや三角巾にウイルスや菌が付着したまま、フロアや調理場に戻ってしまうと、感染を広げる恐れがあるからです。
営業中のトイレ掃除後は念入りに手洗いと消毒をするのを忘れないようにしましょう。

ノロウイルス発生時どうする?食品工場・飲食店のための対応マニュアル
感染力の強いノロウイルスは飲食店にとって大きな脅威となるため、正しい対応や予防策を知っておく必要があります。そこで今回はテーマを飲食店でのノロウイルス対策として解説したいと思います。...
まとめ:飲食店のトイレ掃除は効率よくこまめに行う
トイレは飲食店の中で不特定多数の人が出入りする場所です。
トイレが汚いと食中毒や感染症、お店のイメージダウンのリスクが高まります。
忙しい時間帯は、トイレ掃除がままならないこともあるかと思いますが、効率よくスピーディに掃除して清潔を保ちましょう。
まとめ
- トイレ掃除の順番は、上から下、外側から内側が基本
- ゴム手袋の着用、掃除後の手洗いを徹底することで感染症や食中毒を防ぐ
- トイレの清潔が保てるようになったらアメニティ設置や内装にも力を入れる
飲食店のトイレ掃除は、衛生管理の要といっても過言ではありません。
ここで掃除の方法を見直し、清潔感のあるトイレを保つようにしましょう。
ABOUT ME
コメント
記事の質問やご意見、ご感想をお待ちしております。
今後の記事執筆の励みになります!お気軽にご投稿ください。









