HACCP運用の補助金にはどんな使い道がある?賢く活用して運用に役立てよう

衛生管理 HACCP 運用のコツ

「製造現場の施設の床が老朽化していて衛生環境を保てない…」
「冷蔵庫の調子が悪いけど買い替えの資金が足りない…」
HACCP運用は完全義務化となりましたが、中小規模事業所の現場ではHACCP運用を継続するための環境がまだ整っていないのが現状です。
そんな中小規模事業所のHACCP運用をサポートするのが、国や県・市が公募を出している補助金制度になります。
そこで今回は、HACCP運用を円滑に継続するための補助金の使い道や公募情報を得る方法について解説します。
「補助金制度を利用すれば、施設設備や機械導入など高額な費用の半分または全額が補助金によって賄えます」
補助金制度の利用を検討している事業者の方はぜひ最後までご覧ください。

HACCP運用の補助金にはどんな使い道がある?

HACCP運用の補助金にはどんな使い道がある?
国が公募を出しているHACCP支援法やその他の補助金の使い道は、ハード面(施設整備)や輸出入関連の準備に使うなど使い道が限られています。
そのため、多くの人はHACCP運用に使える補助金は施設整備のみと思い込んでいます。
しかし、HACCP運用の補助金の使い道は施設整備のみに限りません。
県や市の補助金制度をチェックすると、従業員教育のために必要な費用を支援する補助金もあります。
ここでは、HACCP運用のための補助金の使い道について詳しく解説します。

HACCP運用のための補助金の使い道1:施設の改修、屋根や床

製造現場の施設が老朽化して、屋根や床に問題があるとどんなに衛生環境を徹底しても、外から侵入する菌や虫をブロックするのが困難になります。
このような状態で、HACCP運用を継続させるのは難しいでしょう。
施設の改修は、事業所の規模や改修箇所によってかかる費用が変わりますが、いずれも高額です。
必要経費ではありますが、事業の運用資金で全てを賄うと資金繰りが難しくなってしまうこともあるかもしれません。
HACCP運用の補助金の中でも、施設改修に関するものは探せば数多くあります。
全額補助金で賄うのは難しいかもしれませんが、費用の一部または半分程度を補助金に頼って、少しでも会社の負担が減るようにするといいでしょう。

HACCP運用のための補助金の使い道2:機械類、手洗い設備の新設、冷蔵庫冷凍庫

HACCP運用を円滑にすすめるために、冷蔵・冷凍庫などの機械類を導入または買い替えたいと思っている事業所もあるでしょう。
しかし業務用の機械・設備類は、高額でなかなか手は出せないもの。
不安はあっても完全に停止するまで使う事業所もあるかもしれません。
しかしながら「冷蔵庫内がなかなか冷えない」、「オーブンが度々停止する」ような中で、果たして食の安全が保てるでしょうか。
答えはノーですよね。
HACCP補助金の中には、新たな機械類を購入するための費用を支援してくれる補助金制度が数多くあります。
HACCPと名指ししていないけれども、機械類の購入を支援している補助金もありますので、根気強く探してみることをおすすめします。

HACCP運用のための補助金の使い道3:社内研修

たとえ施設の衛生環境が整っており、安全な製品を作るための機器が揃っていたとしても、そこで働く従業員の衛生管理の意識が薄ければ食の安全は保てません。
従業員の教育は、HACCPの継続的な運用の要といっても過言ではないでしょう。
従業員教育は、費用を掛けずに行うこともできます。
しかし同じ施設で働く者同士が、教えたり教え合ったりするとどうしても慣れが生じてしまい、満足な従業員教育ができません。
また教える側が間違った知識を習得していると、その部下たちも間違った知識を得てしまいます。
その結果、食の安全のリスクが高まってしまうこともあるでしょう。
補助金の中には、社内研修を充実させるために専門家にかかる費用を負担してくれるものもあります。
またHACCPコンサルタント費用を支援するような補助金もあります。
正しい衛生管理の知識を従業員に身に付けてもらうためにも、使える補助金がないか探してみてはいかがでしょうか。

HACCP運用に使える補助金は大いに利用しよう

HACCP運用に使える補助金は大いに利用しよう
HACCP運用を継続するための施設整備や従業員教育などを行うには、少なからずお金がかかります。
自社でその資金を賄えれば問題ありません。
しかし中小規模事業者の多くは、HACCP運用のための資金調達が難しい状況にあります。
補助金制度を利用すれば、HACCP運用のために必要な施設整備や従業員教育の費用の全額または半分を補助金で賄うことができます。
もちろん、補助金はそれぞれ使い道が限られたり、対象者に制限があったりします。
しかし意外にもHACCP運用に使えそうな補助金の公募は多いので、国だけでなく、県や市の補助金制度にも目を向けて、探してみてはいかがでしょうか。

HACCP運用に使える補助金の情報はどうやって見つける?

HACCP運用に使える補助金の情報はどうやって見つける?
HACCP運用に使える補助金は国が出しているHACCP支援法以外にも、県や市で不定期で公募しています。
補助金制度の情報は、待っていても取得できません。
自ら積極的に情報を取りに行く必要があります。

県や市の補助金の公募情報の見つけ方

  • 補助金を一覧表示しているサイトなどをチェック
  • HACCPコンサルタントより紹介してもらう
  • 知り合いから情報を教えてもらう
県や市の補助金の公募期限は1ヶ月以内と短く、気づいたときにはもう申請期限が過ぎてしまっていた…ということも少なくありません。
自社のHACCP運用の課題を解決するためにも、補助金の情報は常にチェックしておくことをおすすめします。

HACCP運用に使える補助金にはどのようなものがあるの?

HACCP運用に使える補助金にはどのようなものがあるの?
HACCP運用・導入の代表的な補助金は、国が提示している【HACCP支援法】です。
中小規模事業者のHACCP運用にかかる費用を融資するもので、最大2億円を借り入れすることができます。
低金利での借り入れ、長期間の返済が可能となっています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ただ国の補助金制度でさらに返済が必要となると、申請をためらってしまう中小規模事業者の方もおられるかもしれません。
そのような場合は、県や市が公募している補助金でHACCP運用に使えるものはないか探してみてはいかがでしょうか?
例えば、もう申請期限は過ぎてしまいましたが、過去には鹿児島県で次のような補助金制度が公募されていました。

過去の鹿児島県のHACCP補助金

  • 補助金の名前:HACCP等認証取得支援事業補助金
  • 実施機関:鹿児島県
  • 助成金額:150万円
  • 公募期間:2020年12月25日~2021年1月29日
  • 対象経費:専門家の招へいにかかる経費、OJTにかかる経費、OFF-JTにかかる経費、認証に必要な設備・機器等の設置又は改修費等にかかる経費
その他にも、HACCPと名指ししていませんが、使える補助金がありそうです。

まとめ

まとめ
HACCP運用に使える補助金は国の「HACCP支援法」のみと思われがちです。
しかし、自社のHACCP運用の課題を洗い出し、それを解決するような補助金制度を探してみると、県や市が公募している補助金に該当するものが見つかる可能性があります。

まとめ

  • HACCP運用の補助金制度は国が実施しているものだけではない
  • HACCPと名指ししていなくてもHACCP運用に使える補助金がある
  • 従業員教育にもHACCP運用の補助金が使える
補助金制度の有無については、誰かが親切に教えてくれるものではありません。
自分で情報を取りに行くことによって、補助金を申請し自社の負担をできるだけ抑えることができます。
自社の課題を解決できる補助金制度はないか、常にアンテナを貼って賢く活用してHACCP運用に役立てましょう。