「業務用洗剤で食器を洗うと手荒れがひどくなる…」
「業務用洗剤の手荒れを防ぐ方法はないかしら?」
業務用洗剤の手荒れでお困りでしょうか?
今回は、業務用洗剤の手荒れを防ぐポイントから手荒れしてしまったときの対処法までを解説します。
この記事を読めば、業務用洗剤の手荒れの悩みから解放され、快適にお店の衛生管理ができますよ。
「業務用洗剤の手荒れは業務前の準備で防げます。手荒れしたときは、早めの対処で手肌を守りましょう!」
手荒れの原因についても解説しますので、ぜひご覧ください!
業務用洗剤の手荒れを防ぎたいなら3つのポイントを押さえよう!

飲食店や工場では、フロア・トイレの清掃、食器洗いなど業務用洗剤に触れる機会が家庭よりも多くあります。
そのため飲食店や工場に勤めている方は、業務用洗剤に日々何度も触れるので、手荒れしてしまう頻度が多くなりがちです。
手荒れは、手肌の表皮に無数の傷がついた状態です。
手肌に傷があると、そこにブドウ球菌が増殖し食中毒のリスクが高まり大変危険です。
手肌を守り衛生管理を徹底させるためにも、業務用洗剤の手荒れを防ぐ方法についてチェックしておきましょう。

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ポイント1:使い捨てゴム手袋の使用
業務用洗剤の手荒れを防ぐ方法として最も効果的なのは、手肌に業務用洗剤を触れさせないことです。
掃除や食器洗いをする前にゴム手袋を使用しましょう。
ゴム手袋にはさまざまな種類がありますが、手荒れを徹底的に防ぐなら使い捨てのゴム手袋がおすすめ。
裏返して捨てれば、手袋についた洗剤が触れることはありません。
また万が一、ウイルスや細菌がゴム手袋についてしまった場合も、感染を広げることなく廃棄できます。
ゴム手袋を選ぶときには、手肌にぴったりと密着するサイズの合ったものを選びましょう。
従業員が複数いる飲食店では、サイズ違いを2~3つ用意することをおすすめします。

出典:【使い捨て手袋】感染対策 ウイルス対策 エステー ニトリル使いきり手袋 981 粉付 1箱100枚入
ポイント2:洗剤使用後の手洗いの徹底
洗剤使用後は、手肌に洗剤が残っている場合があるので、しっかりと手洗いしましょう。
なぜなら業務用洗剤は、家庭用の洗剤よりも洗浄力が強い代わりに、刺激の強い薬品を使っているケースが多いからです。
刺激の強い薬品が手肌に付いてしまい、そのままにしておくと手荒れの原因になります。
自分はもちろんのこと、従業員にも洗剤使用後の手洗いを徹底させましょう。
ポイント3:業務用洗剤の希釈率を確認
業務用洗剤はそのまま使うのではなく、薄めて使うことがほとんどです。
「汚れがより落ちるから」、「除菌がよりできるから」と言って、業務用洗剤の希釈率を取扱い説明書に記している数値よりも濃くしていませんか?
残念ながら、業務用洗剤は希釈率を濃くしても洗浄力はそれほど変わりません。
むしろ、薬品の濃度が濃くなるため手荒れのリスクがより高まります。
また、希釈率の濃い業務用洗剤が万が一、目に入ってしまったら、失明の恐れがあり大変危険です。
業務用洗剤を使用するときには、希釈率を守ることを自分を含め、従業員にも徹底しましょう。
業務用洗剤の中には、保湿成分入りなど手荒れを最小限に抑えた商品もあります。手に優しい業務用洗剤をお求めの方は、以下の記事もご覧ください
業務用洗剤で手荒れしてしまったときの対処法

「業務用洗剤ですでに手荒れしてしまっている」
「気を付けていたけど、業務用洗剤で手荒れしてしまった」
このような方も多いかと思います。
手荒れを大したことないとそのまま放っておくと、そこに手荒れの傷にブドウ球菌が付着、増殖し食中毒のリスクが高まります。
また、手指が曲げられなくなったり、痛みが出たりするので仕事だけでなく、日常生活もままならなくなります。
手荒れは初期のうちに対処し、早めに治しましょう。
対処法1:業務終了後にハンドクリームを塗る
業務用洗剤に手肌が触れると、手肌の表皮に無数の傷がつき手荒れとなります。
手の表皮についた無数の傷を癒すには、保湿が効果的です。
手荒れが気になったら、業務終了後にハンドクリームを塗りましょう。
業務中に使用するのは、食品や調理器具に成分や匂いがうつる可能性があるので厳禁です。
また手指に洗剤が残ったまま、ハンドクリームを塗っても効果はありません。
業務終了後に手洗いでしっかり洗剤を落としてから、ハンドクリームを塗るのをおすすめします。
対処法2:業務用洗剤の変更を検討する
業務用洗剤は、コストを抑えるため濃縮して販売される商品が多いです。
また効率よく汚れや除菌をするために、家庭用の洗剤では使わない強い薬品が含まれていることもあります。
そのため希釈しても、手荒れが起こりやすいです。
しかしながら最近では、手肌に優しい業務用洗剤も多くなってきています。
とくに手肌に触れやすい、業務用食器洗剤では自然由来の成分を使った商品も多く販売されていますよ。
毎日の掃除では、手肌に優しい洗剤を。
定期的に行う掃除では、洗浄・除菌力の高い洗剤を使うなど使い分けると、手荒れのリスクを抑えた衛生管理ができそうですね。
対処法3:皮膚科に受診
手荒れによる手肌の傷は、再生するのに少なくとも1ヵ月近くかかります。
手の乾燥だけならまだいいものの、手荒れはそのままにしておくとかゆみや痛みを伴います。
さらに傷口から細菌が入ると化膿してしまうことも。
そうならないためにも、手荒れに気づいたら早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
手荒れだけで皮膚科に行くなんて…
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、手荒れも皮膚の病気の1つです。
また手荒れのケアについて、医師から専門的な意見も聞けるので、手荒れが気になったら迷わず受診されてみてくださいね。
業務用洗剤の手荒れの原因とは?

業務用洗剤は食器や床などの汚れを落とすだけでなく、手肌を保護する皮脂や角質も洗い流してしまいます。
手は私たちの身体の中でもよく使う部位の1つですが、じつは他の部位と比べて、皮脂腺が少なくデリケート。
水仕事や空気の乾燥だけでも、手肌の水分が失われ、バリア機能が低下します。
手肌のバリア機能が低下すると、手肌の皮脂に大きな溝ができて皮膚のより奥まで、外部からの刺激が届きます。
食器洗いやフロア掃除では、水は必ず使いますので手肌のバリア機能は低下しがちです。
この状態で素手のまま、業務用洗剤を使った掃除や食器洗いをすると手肌に大きなダメージを与えます。
先ほども解説しましたが、手荒れを防ぐためにも
手荒れを防ぐ方法
- 掃除や食器洗い前にはゴム手袋を装着
- 食器用洗剤を使い終えたら必ず手を洗う
この2点を徹底し、できるだけ洗剤が手肌に触れないようにしましょう。
まとめ:業務用洗剤の手荒れは業務前の準備で防げる

業務用洗剤は、汚れを効率よく洗い流すメリットがありますが、一方で手肌を保護する皮脂や角質も一緒に洗い流してしまうデメリットもあります。
素手で掃除や食器洗いをするのは、手荒れを悪化させてしまう恐れがあるので控えましょう。
まとめ
- 業務用洗剤は手肌の皮脂や角質まで洗い流してしまう
- 業務用洗剤を扱うときは手肌に触れないようゴム手袋を装着する
- 手荒れは意外と治りにくいので早めに対処する
業務用洗剤の手荒れは、ゴム手袋を着用する、掃除・食器洗い後の手洗いを徹底するなど事前準備をすることで防げます。
また、すでに手荒れが起きている場合は、早めに対処・治療することで手に傷を残すことなく治せますよ。
経営者の方は、たかが手荒れくらい…と思わずにしっかり対応してくださいね。

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