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業務用洗剤の手荒れを何とかしたい!手荒れ対策や予防応急処置までわかりやすく解説

業務用洗剤の手荒れを何とかしたい!手荒れ対策や予防応急処置までわかりやすく解説

清掃方法

トイレ拭き方業務用洗剤衛生管理

業務用洗剤を使うたびに、手がヒリヒリしたりガサガサになって悩んでいませんか?

家庭用より洗浄力が強い業務用洗剤は、皮膚への刺激も大きく、手荒れを悪化させる原因になります。

放置すれば傷口から細菌が入り、衛生管理上のリスクにつながることも。

この記事では業務用洗剤で手荒れしたときの対処法や手荒れしてしまったときの保湿方法を解説し、肌にやさしい洗剤選びや現場でできる工夫まで紹介します。

業務中の手荒れは洗剤だけが原因ではない!

業務中に発生する手荒れは、洗剤や消毒剤による刺激だけが原因ではありません。

頻繁な手洗いやアルコール消毒で皮膚のバリア機能が奪われることや、乾燥によっても引き起こされるためです。

また、ゴム手袋を長時間装着すると手が蒸れてふやけ、かえって皮膚を弱らせることもあります。

ラテックスや皮革など手袋素材そのものにアレルギー反応を起こすケースもあり、単に洗浄剤を避けるだけでは根本的な予防にならない場合もあります。

手荒れを根本的に予防するには、このような複合的な要因があることを理解し、対策を考える必要があるでしょう。

業務用洗剤での手荒れを防ぐ基本対策

飲食店や工場では、フロア・トイレの清掃、食器洗いなど業務用洗剤に触れる機会が家庭よりも多くあります。

そのため飲食店や工場に勤めている方は、業務用洗剤に日々何度も触れるので、手荒れしてしまう頻度が多くなりがちです。

手荒れは、手肌の表皮に無数の傷がついた状態です。

手肌に傷があると、そこにブドウ球菌が増殖し食中毒のリスクが高まり大変危険です。

手肌を守り衛生管理を徹底させるためにも、業務用洗剤の手荒れを防ぐ方法についてチェックしておきましょう。

使い捨てゴム手袋の使用

本来、ゴム手袋の使用は、人からの感染を防ぐためのものです。

それだけでなく、清掃時の業務用洗剤を使うときの手荒れ防止にも効果的です。

直接手肌に洗剤が触れることを防げるため、ダメージや乾燥を大幅に減らすことができます。

清掃時にゴム手袋を使用する際は、食品用と清掃用で分けるとよいでしょう。

使い捨てタイプなら、作業後にすぐ裏返して廃棄できるので、手袋に付着した洗剤や細菌が手に触れるリスクも低くなります。

さらに、ウイルスや細菌を製造現場内に持ち込む心配もありません。

手袋は手にぴったりとフィットするサイズを選ぶことで、作業効率を落とすことなく安全に使うことができます。

複数人が働く現場では、各自の手に合ったサイズの手袋を2~3種類用意しておくことが望ましいでしょう。

ただ清掃時のゴム手袋は、業務用洗剤によって溶けたり清掃時に破れたりする可能性があります。

清掃時のゴム手袋は、化学物質管理者が選定した安全で丈夫なものを使用しましょう。

皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル(概要 )│厚生労働省

洗剤使用後の手洗いの徹底

業務用洗剤を使用した後は、皮膚に残った洗剤成分や汚れをしっかり洗い流すことが手荒れ予防の重要なポイントです。

とくに、手指の傷やささくれ部分には汚れが残りやすく、そこに菌やウイルスが入り込むリスクがあります。

また手洗いは温水ではなく水を使いましょう。温水で手を洗うと皮膚の油分が必要以上に洗い流されてしまい、乾燥や手荒れを促進する可能性があるためです。

さらに低刺激や保湿成分配合のハンドソープを選ぶことで皮膚への負担を減らせます。

洗浄後は手を優しく拭き取り、水分までしっかり取り除くことが大切です。

水分を含んだまま放置すると、皮膚の乾燥が進み手荒れを悪化させます。

業務用洗剤の希釈率を確認

業務用洗剤を使用する際は、必ず取扱説明書に記載された希釈率を守って正しく薄めて使うことが重要です。

洗剤を規定より濃くしても洗浄力はほとんど変わりませんが、薬品の濃度が高くなることで手荒れのリスクが大幅に上がります。

特に高濃度の洗剤は、手肌への刺激が強くなるだけでなく、万が一目に入った場合の危険性も増すため注意が必要です。

業務用洗剤は、必要最小限の濃度で十分な効果を発揮するよう設計されているため、正しい希釈で衛生管理と手肌の健康の両方を守ることができます。

洗剤や消毒液の希釈方法については以下の記事をご覧ください。

業務用洗剤の変更を検討する

業務用洗剤は、コストを抑えるため濃縮して販売される商品が多い傾向があります。

また効率よく汚れや除菌をするために、家庭用の洗剤では使わない強い薬品が含まれていることもあるため注意が必要です。

そのため正しく希釈しても、手荒れが起こることも少なくありません。

最近では、手肌に優しい業務用洗剤も多くなってきています。

とくに手肌に触れやすい、業務用食器洗剤では自然由来の成分を使った商品も多く販売されているため確認してみましょう。

毎日の掃除では、手肌に優しい洗剤。定期的に行う掃除では、洗浄・除菌力の高い洗剤を使うなど使い分けると、手荒れのリスクを抑えた衛生管理ができそうです。

手荒れの“保湿ケア”3ステップ

既に業務用洗剤で手荒れしている人は、早急に手荒れを改善する必要があります。

手荒れは手指に細かい傷が付いている状態なので、そのまま現場で作業をしてしまうと黄色ブドウ球菌など食中毒リスクが高まります。

手荒れになったら、作業時は手袋を付けるのはもちろんのこと、手荒れが悪化しないよう保湿ケアをしましょう。

ここからは、手荒れの保湿ケアを3ステップでご紹介します。

ステップ1│手に残った水分をしっかり拭き取る

手洗い後は、手に残った水分をこすらず優しく拭き取ることが重要です。

水分が手に残ったままだと、その水分が蒸発する過程で肌の表面の水分までも一緒に蒸発させてしまい、かえって乾燥を進めてしまいます。

手指を擦ってしまうと肌に負担がかかり、小さな傷ができてしまうため注意が必要です。

また手洗い後にアルコール消毒を行う場合も、手が濡れているとアルコールの濃度が下がり、十分な消毒効果が得られません。

ステップ2│ハンドクリームで保湿

ハンドクリームを使った保湿は、手荒れ予防の基本です。

手洗いや消毒で失われた皮膚の水分と油分を補い、皮膚のバリア機能を回復させます。

使う際は量を多く塗るより、乾燥しやすい指先や手のひらのしわにしっかりなじませることが大切です。

こまめに塗り直すことで、肌の潤いを保ちやすくなります。

【症状別】ハンドクリームの選び方

症状 おすすめの配合成分
乾燥がひどい ワセリン配合(ヘパリン類似物質など保湿成分)
あかぎれ・ひび割れ 医薬部外品(抗炎症成分配合)
肌のごわつき 尿素配合(敏感肌は避ける)

ハンドクリームは配合されている成分により、効果が異なるため自分の手荒れの症状に応じて適したものを選びましょう。

乾燥がひどい場合は、ワセリンやヘパリン類似物質など、保湿成分が配合されたハンドクリームがおすすめです。

ワセリン入りのハンドクリームは塗った後に、べたつきが気になることもあるので、就寝前に塗るなどした方がよいでしょう。

あかぎれやひび割れなどの手荒れには、医薬部外品のハンドクリームがおすすめです。

抗炎症成分が配合されているため、肌荒れや赤みの症状が和らぎます。

肌のごわつきが気になる場合は、尿素やグリセリン配合のハンドクリームがおすすめです。

ただし、尿素は刺激になりやすいので、敏感肌の人は避けたほうがよいでしょう。

ステップ3│手袋で保湿ケア

手袋を活用した保湿ケアは、乾燥や外部刺激から手肌を守りつつ、ハンドクリームなどで補った潤いをしっかり閉じ込める効果があります。

とくに就寝時に綿やシルク素材の保湿手袋を着用すると、肌からの水分蒸発を防ぎ、外部との摩擦も軽減できるため、荒れた手の回復を助けるのでおすすめです。

また、日中でも通気性や着け心地に優れた手袋を使えば、乾燥対策をしながら快適に作業ができます。

自分の手に合うサイズや目的に合わせた素材を選ぶことが、継続しやすく効果的な保湿ケアにつながります。

手荒れが気になるときは皮膚科に受診

手荒れによる傷は、皮膚のターンオーバー(再生周期)が約28日(約1ヵ月)かかるため、傷がしっかり再生するのに1ヵ月程度かかることが一般的です。

単なる乾燥であれば、数週間で改善することもありますが、手荒れや傷を放置すると痛みやかゆみを伴います。

さらに傷口から細菌が侵入して化膿してしまうことも。

「手荒れだけで皮膚科に行くなんて…」とためらう人は少なくありませんが、手荒れも皮膚の病気の一つです。

自己流で対処しても治らない・悪化するケースも多いため、最寄りの皮膚科を受診し専門医の診断と適切な治療をおこないましょう。

医師からは市販薬より効果的な外用薬の処方や、病状判断、感染症への対応など、専門的なケアを受けることができます。

まとめ

業務用洗剤の多くは、高い濃度で作られており使用用途や汚れに応じて希釈する必要があります。

よって業務用洗剤をそのままの濃度で使用することはありません。

ただ希釈しても家庭用洗剤より洗浄力が高く、化学物質が多く含まれているので従業員の手荒れのリスクが高まります。

まとめ

  • 手荒れを防ぐため従業員のゴム手袋の使用を徹底する
  • 業務用洗剤の希釈率を確認し適切な濃度のものを使用する
  • 手肌に優しい業務用洗剤を検討する

手荒れは軽度であれば保湿で改善しますが、かゆみや赤みがある場合は傷口から細菌が入りさらに悪化する恐れがあります。

手荒れが治らない従業員がいたら、皮膚科受診を促しましょう。

従業員の手指の手荒れを防ぐことは、食中毒リスクを低減させることにもつながるので、事業所内でしっかり対策することが重要です。

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【記事監修】株式会社エッセンシャルワークス 代表取締役 永山真理
HACCP導入、JFS規格導入などの食品安全、衛生にまつわるコンサルティング、監査業務に10年以上従事。形式的な運用ではなく現場の理解、運用を1番に考えるコンサルティングを大事にしている。

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